消費
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消費の落ち込みは想定外?財布の紐の引き締めはまだまだ続く

消費税アップ、財布紐引き締めが続く出典:朝デジ

7月に日銀の黒田総裁が「消費税引き上げ後の個人消費の落ち込みは想定内」と記者会見で述べていましたが…

あれから2ヶ月。当時の見通しと現状ではどのくらい違いがある?

 

朝デジの経済入門7月号 消費税アップ、日本経済は上がる?下がる?

◆消費の落ち込み「想定内」ってホント?

◆企業の動きは大丈夫?

◆財布ひも、引き締め続く(動画の書き起こしです)

小陳 そうするともう一つ心配なのが、我々の生活により身近な家計部門なんですが、総務省が毎月、全国のおよそ9千世帯を対象に調査している「家計調査」、いくら収入があっていくら使ったかを調べて個人消費をとらえるものなんですが、これが今年の5月に前年の同じ月より8%落ち込みました。

この8%減というのは、東日本大震災があった2011年3月(8.2%減)並み。あまりにも大きな落ち込みという感じがするんですが、どうですか?

斎藤 そうですね。黒田総裁は「想定内」と言われているんですが、私からするとやや想定以上に落ちているんじゃないかと思うのが個人消費です。

この家計調査はその個人消費の代表的な指標ですけれども、8%減というのは正直言って事前には予想していなかった落ち込み。少し「想定外」ではないかと思います。

小陳 どうしてこんなに落ち込んだんですか?

斎藤 企業と違って、家計の場合は必ずしも前回の増税よりも楽だと言うことはなくて、むしろ賃金は当時よりも上がっていない。

一方で物価は消費税を上げたということもありますし、それ以前から物価は上がっていました。いま消費者物価は平均すると4%くらい上がっている。

賃金があまり伸びてなくて、物価が上がってしまっているので、実質的な収入が目減りしてしまっている。ですので消費を抑えざるを得ない。そういう状態になっている。

小陳 今年の春闘では、政府もかなり力を入れて、「官製ベア」とも言われましたけれども、久しぶりにベースアップをする企業が広がっているかのような印象もあったんですけれども。あまり給料は上がっていないんですか?

斎藤 ベースアップする企業は増えている。しかし実際は、物価の上がり方に、ベアの上がり方が全然追いつけていない。

厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、5月の現金給与総額の増え方は前年に比べて1%未満。

一方で消費者物価指数は、生鮮食品をのぞく指数で、前年より3.4%上がっています。

小陳 企業部門は比較的しっかりしているが、家計部門はやや心配ということで、政府・日銀が想定しているように日本経済が立ち直っていくのか、どうなのか?

カギはどのあたりを中心に見ておく必要があるんでしょうか?

斎藤 基本給は実はあまり上がっていない。期待されるのは夏のボーナス。昨年度の企業業績は非常に良かったので、ボーナスを上げる企業が増えています。

ボーナスの場合は基本給よりも上がり方が大きくなると期待ができるので、夏になってくると収入が増えて、消費に回す余裕が少し出てくると期待しています。

小陳 これから夏になってきて、家計調査のグラフが上を向いてくるかどうか、今後の日本経済を左右するカギになるということですね。

斎藤 そうですね。

◆成長の天井

朝日新聞デジタル版7月号より www.asahi.com/special/keizainyumon/1/

 

当分引き締めモードは続く

 

消費の落ち込みは「想定外」のことなのではと感じていますが、8月の異常気象も影響が合ったかもしれません。

加えて働く人口も減少して人手不足…

この状況で10%にアップしたら一体どうなるのでしょうか。個人が出来る節約ややりくりには限度があります。

経済弱者に優しい政府であって欲しいものです。

 

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