毎月の利用総額に対して支払額を分割する仕組みです。毎月の返済額が一定なので支払いは楽に見えますが元金がなかなか減らないというデメリットが有ります。
元金定率、元利定率、元金定額、元利定額の4種類がありますがよく使われている方式のひとつは元利定額リボルビング方式です。
元利定額リボルビング方式
元利定額リボルビング方式は、返済額に元金部分と利息部分を含み毎月一定額の返済をする方式です。
初めのうちは利息の占める割合が高いので、残高の減り方が少ないですが返済が進むにつれて、利息がだんだん減っていき、その分だけ残高の返済にあてる分が多くなるので、残高の減り具合が速くなっていきます。
例: 10万円、毎月1万円の支払い、年利12%、1ヶ月毎に返済利息は月割(1%)で計算。
第1回返済時の利息→10万円×1%=1,000円
1万円のうち1,000円が利息分、残り9,000円が残高の返済にあてられます。残高は91,000円になります。
以下同様に返済していくと、月々の利息や残高などは、以下のようになります。
回 利息の支払い分 残高の返済分 残高
1 100,000円×1%=1,000円 10,000円-1,000円=9,000円 100,000円-9,000円=91,000円
2 91,000円×1%=910円 10,000円-910円= 9,090円 91,000円-9,090円=81,910円
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10 15,680円×1%=156円 10,000円-156円= 9,844円 15,680円-9,844円= 5,836円
11 5,836円×1%=58円 5,836円 5,836円-5,836円= 0円
利息総額=5,894円
* 実際の計算はより細かくなります
元金定額リボルビング方式
元金定額リボルビング方式は、毎月一定額の元金部分と利息を上乗せした額が返済額になります。
元利定額リボルビング方式と比べると、返済の初最初の頃は、残高が多いので利息も多く返済額が高くなるのがデメリットですが、返済が進むにつれて、月々の返済額がだんだん減るので返済総額は少なくて済むのがメリットです。
(画像挿入)
例: 10万円、毎月1万円の支払い、年利12%、1ヶ月毎に返済利息は月割(1%)で計算。
第1回返済時の利息→10万円×1%=1,000円 ⇒ 返済額は11,000円になります。
残高の返済分は1万円ですので残高は90,000円となります。
以下同様に返済していくと、月々の利息や残高などは、以下のようになります。
回 利息の返済分 残高の返済分 残高
1 100,000円×1%=1,000円 10,000円-1,000円=10,000円 100,000円-10,000円=90,000円
2 90,000円×1%= 900円 10,000円 – 900円=10,000円 90,000円-10,000円=80,000円
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9 20,000円×1%= 200円 10,000円 – 200円=10,000円 20,000円-10,000円=10,000円
10 10,000円×1%= 100円 10,000円 – 100円=10,000円 10,000円-10,000円= 0円
利息総額=5,500円
同じ条件で計算すると、元利定額リボルビング方式よりも元金定額リボルビング方式のほうが利息が少なくて済んでいます。
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