IT会社が魚の流通に乗り出しました!
漁師さんが朝獲ったばかりの魚をネットショップに出品し、注文するとその日のうちにも届くという漁師さんと提携したサービスです。
流通コストも減るので格安だし、何よりも新鮮!スーパーなどにはない地魚等、多種多様な魚が買えるのです。誰がどこで獲ったのかもわかるので安心でも有ります。
漁師さんにとっても利益アップにつながるシステムです。
個人で買える漁師さんのネットショップ2選と今は業務用のみのショップ、更に魚離れ対策に漁師が地域の魚の魅力を伝える「PRIDE FISH」プロジェクトをご紹介します。
東部漁協夕市会
神奈川県横須賀市新亜浦港の佳栄丸がIT会社「フウド」と提携し4年前に始めたネット直販サイトです。
船上で目玉となる魚を撮影しメールで送信するとサイトに写真と一緒に出品され、午前9時までに注文すると関東地方ならその日のうちに宅配便で届きます。
一般では買えない魚も出品されるのでチェックしたいですね。
血抜きをした後に神経じめを施すので鮮度が落ちません。
マルごとの魚はタグについているQRコードを読み込むとさばきかたの動画が見られるので、ひとり暮らしや新婚さんにとっても嬉しいサービスと言えます。
メルマガも不定期ですが発行しており出荷情報など旬の情報が届きますよ。ツイッターとも連動していてリアルタイムに漁の状況を知ることが出来ます。
出品数が少なく人気なのですぐ売り切れ状態になってしまうのが残念ですが魚好きにはたまらないサービスですね。
UOISEA(うぉいしー)
長崎県津島の7人の漁師とIT企業のラフトが提携し4月からサービスを開始したのがUOISEAです。
一本釣り等針での漁をしている漁師さんのみと提携しています。一本釣りは網による大量捕獲と違って魚のストレスやダメージを最小限に押さえられ旨味を最大限活かせる漁法。
とれた魚は船上からうぉいしーに出品されて漁港に戻ると販売終了となります。
獲った船名もわかりスマホなどから注文出来ます。
漁師から直接鮮魚が買えるサービスで下処理、発送はすべて漁師さんが行います。
漁師さん直送市場
現在は業務用向けのみの販売ですが、漁師さん直送市場はIT企業のバリューデータが運営しています。
海が時化て漁に出られない時も別の海域で摂ることで安定供給を使用と3つの地区と提携して5月21日から始まりました。
提携先は静岡県熱海市、石川県七尾市、岩手県大船渡市の漁師さんたちです。
一箱5,000円から注文が出来、漁師さんの情報も公開しているので誰がどこでどの漁法で獲った魚かわかるので安心です。
漁師さん直送なので流通コストが押さえられ手軽な値段で購入できます。漁師さんも魚価を上げることができるので収入アップに繋がります。
システム利用料は無料で簡単な登録ですぐに仕入れが初められるのも魅力です。
支払いはまとめて1回のみ。振込作業や振込手数料の削減が出来るのも嬉しいサービスです。
PRIDE FISH
魚離れが言われていますが漁師さんが地域の魚の魅力を伝えるプロジェクトが「漁師が選んだ、本当に美味しい魚 PRIDE FISH]です。
各都道府県の魚連が地元で水揚げされ自信を持って進められる魚介類を季節ごとに選定します。ホームページではその魚が食べられるお店や買えるお店の紹介、おいしい調理法、レシピ、実演販売など多彩な情報が見られます。
魚は食べたいけれど、調理方法が分からない触るのが嫌と思っている方も多いと思います。また新鮮な魚の本当の美味しさを知らずに食わず嫌いになってしまっているのかもしれません。
水産庁は「ファストフィッシュ」を認定し家庭で手軽に魚料理を取り入れられる取り組みを進めています。
漁師は魚の本当の美味しさと感動を実感して欲しい、週末や旅行先で美味しい魚を食べてもらいたい、との思いから「ファストフィッシュ」と一体となって生まれたのが「PRIDE FISHプロジェクト」です。
ここが新しい!プライドフィッシュプロジェクト
従来の魚食普及・消費拡大に関する取り組みと異なる点は主に3つあります。
全国で1つのテーマ(魚の本当のおいしさの再認識)を掲げ、全国のJFグループが一体となって取り組むこと。
情報を発信するだけではなく、実際に食べていただき、魚のおいしさを味わっていただき、その感動を共有すること。このために、都道府県毎に、プライドフィッシュを買えるお店、食べられるお店の情報も同時に掲載。
消費の拡大は水産に関係する業界の共通する喫緊の課題であり、このプロジェクトも関係する業界と広く連携して取り組む必要があることから、サポート協議会を設け、幅広い分野の方々の賛同と協力をいただくこととしている。
PRIDE FISHの選定基準
・本当においしい漁師自慢の魚であること
・地元で水揚げされたものであること
・旬を明確にした魚であること
・各会員が独自に設けている基準(サイズ、水揚げ海域等)をクリアしている魚であること
まとめ
日本人の健康は魚にある、と外国では日本食がもてはやされていますが、本家である日本では若い世代の魚離れなどにより魚類の消費量は年々減少傾向にあります。
新鮮で美味しい魚が手軽に手に入らなかったり、町の魚屋さんが減り、魚のおいしい食べ方や旬などの情報が直接伝わらなくなったのもひとつの要因でしょう。
こうしたなか水産庁が「ファストフィッシュ」を認定して過程で手軽に魚料理を取り入られる取り組みを勧めたり、漁師さんがIT企業と提携して船の上から獲れた魚をすぐにスマホで出品してその日のうちに届けるネットショップなども出現してきました。
中間業者が入らないためコストも低く、新鮮で美味しい魚が安く手に入る時代となってきました。
美味しいレシピや魚のさばきかたも動画で配信されたりしますので、今まで調理法がネックで魚を敬遠していた方も魚の良さを実感できると思います。
東部漁協夕市会(佳栄丸)、UOISEA、漁師さん直送市場、PRIDE FISH各HPを参考にさせていただきました。