会社は様々な税金を収めなくてはいけませんが、損金*として扱える税金はたくさんあります。
特に印紙税や自動車税などは工夫次第ではかなり節約することが出来ます。
預貯金の利子などにかかる所得税は税額控除として法人税から控除することも出来ます。
まず損金になる税金と損金にならない税金の種類を確認し、税金を節約するアイディアを考えてみましょう。
*損金とは事業を遂行する上で明らかに必要な経費のこと
損金になる税金、ならない税金
損金にならない税金は法人税、住民税、ペナルティ的に課税される加算税や延滞税、印紙税法の過怠税などがあります。
損金になる税金は法人税、利子税、消費税、酒税、印紙税、関税(以上国の税金)、事業税(都道府県の税金)、固定資産税(市町村の税金)です。
交際費の扱いは少し異なります。
・大企業では全く損金にならない
・中小企業では一部 損金にできる
・個人事業では全部 必要経費にできる
というふうに、それぞれ扱いが異なっています。
交際費が損金算入できると、そのぶん所得額が減って払う税金が少なくてすみます。
しかし損金算入できない場合は、いくら使っても税金上は所得額が変わらないので交際費を使わなかった場合と同じ額の税金を払う必要があります。
印紙税を節約する方法4つ
どの会社でも関わりのある印紙税は工夫することでかなり節約することが出来ます。印紙税を節約するちょっとしたアイディアを4つ。
◆契約書は1通のみ作成
契約書は2通作成し双方が保管するもので印紙を貼らなければいけませんが、1通だけ作成してコピーを取って渡せば1通分の印紙で済みます。
ただし証明したり契約書の文面に「コピーを保有する」などの記載がある場合は課税されるので注意しましょう。
◆為替手形にする
一般的には約束手形が出回っていますが為替手形*にすると受け取った側が印紙を春義務があるので印紙代が節約できます。
*為替手形: 受け取ったほうが支払いを依頼する形の手形。受取人が手形の振出人となる。
◆消費税の記載に注意
契約書や領収書に金額を入れる場合は消費税の書き方次第では印紙税が安くなることがあります。
消費税額がわけて記載されていると消費税は印紙税の対象にはならないので印紙代が安くなる場合もあるからです。
例: 金◯◯◯円 うち消費税額 ◯◯円
金◯◯◯円 消費税を足して合計◯◯円等
一方 金◯◯◯円(消費税を含む)と言った合計金額のみの記載では合計額で印紙税が決まるので消費税を別にした場合よりも印紙代が高くなることもあります。
◆2枚に分ける
領収書や手形は2枚にわけたほうが印紙税額が安くなることもあります。金額を確かめてから発行しましょう。
税額控除出来る預貯金の利子など
会社に余剰資金が有れば預貯金や投資信託などで運用しています。その利子などにかかる所得税は法人税額から控除することができるのでしっかり計上しましょう。
◆控除できる主なもの
・公社債の利子
・株式の配当金
・公社債投資信託の収益の分配
・証券投資信託の収益の分配
・割引債の償還差益
・預貯金の利子
等。
「控除を受けるべき金額及びその計算明細書」に記載がある場合のみ税額控除を受けることが出来ます。
これは会社ならではの節税メリットですから忘れずに記載しましょう。
まとめ
印紙代の節約や税額控除の手続きなど何もしないでいては折角の節税メリットを受けることが出来ません。
税金、損金についての知識を持つことも大切です。
ちょっとしたアイディアでも工夫して実行することで少しでも収める税金を節約しましょう。
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