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500円訴訟賃貸住宅編

小顎症賃貸住宅編

 

「最新の注意を持ってキレイに部屋を使っていたのに敷金が戻らなかった」、「修繕費は借主負担」特約も無い、と言う時の強い味方が「少額訴訟」

敷金返還のための少額訴訟の流れ、メリット・デメリットについて簡単にまとめてみました。

訴訟の準備

通常の使用による汚れ、と主張するためには証拠となる入居時、退去時の写真が必要。その他に・賃貸借契約書・敷金の預り証・間取り図・補修、クリーニング等の見積書と領収書等。手数料分の収入印紙(訴状提出時に添付)

定形訴状用紙を取りに行く。→大家さんの住所あるいは自分が住んでいた部屋の住所を管轄する簡易裁判所でもらう。手続きは相談窓口で教えてもらえる。

少額訴訟の流れ

・訴状提出: 定形訴状用紙をもらった裁判所に提出
・期日の連絡: 訴状が受理され裁判の期日の連絡
・答弁書の受領: 被告(貸主)から答弁書が届く
・証拠書類: 証人 入退室時の部屋の写真など
・裁判: 双方が質問を受けたあと、互いの言い分を組んで「和解」の提案があることが一般的。
・判決: 提示された条件で折り合えば和解。不服の申し立てもできるが手数料は新たにかかる。

 

少額訴訟のメリット

♦30万円以下のトラブルに500円から利用できる。(例:25万~30万円で3000円、5万円以下でワンコイン)

♦裁判は1回のみ。30分から1時間程度で双方の言い分を聞いたり証拠調べをしスピーディーに判決がでる。

♦貸主に言い分が認められたとしても分割払いや支払猶予、延滞損害金免除の判決をもらうことが出来る。(3年を超えない範囲)

♦不服申立てができる。判決に異議がある場合同じ裁判所へ申し立てをすると審議のやり直しが出来る。(手数料は別途必要)

 

少額訴訟のデメリット

♦裁判所が遠くにある場合は交通費がかかる。

♦相手が悪質だと1回ですまず本訴になることもある。

♦言いたいことが言えないで裁判が終わってしまう。原状回復の知識や自分の主張をきちんと伝える自信がなければ本訴のほうが良い場合もある。

 

泣き寝入りをしないために

「訴訟はお金がかかる」は思い込みです。5万円までの訴訟ならワンコインで起こせます。この制度が出来てから敷金返還に関する訴訟が増えているのは、今まで泣き寝入りしていた借り主が正当性を簡単に訴えやすくなったためと言えるでしょう。

支払いの義務がないお金をしっかり取り戻すためにも少額訴訟の制度を覚えておきましょう。

 

コラム: 敷金を返してもらうために知っておきたい5つのこと

♦故意、過失、善管注意義務違反に注意する
♦敷金は本来全額返還が前提のお金。不払い等の担保である
♦自然損耗と通常使用は原状回復義務に含まれない
♦通常使用で掃除をきちんとしていればクリーニング代は貸主負担
♦不当な請求は少額訴訟で取り戻す

 


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