磨けば光るダイヤモンドのようなもの、とは故・松下幸之助さんの表現です。
これは職場における上司と部下の関係にも言えることでしょう。通常は上司がダイヤモンドの原石であるあなたを磨くのですが、昨今では上司自身が迷っていたり悩んでいたりすることも少なくありません。
部下であるあなたが上司を光るダイヤモンドに変える事もありえるのです。
どのようにして原石である上司を磨けばよいのか、ヒントをまとめました。
信頼関係を築く
◆考え方が違っていても上司との間に信頼関係を築こうとする姿勢が大事
上司を動かすのが上手な人は上司から「信頼を受けている」と言えます。
部下が有能、優秀な部下であるということや一緒に仕事をしていて裏切らないと信頼しているとも言えます。
そして上司の信頼を得ている部下は、上司のことも信頼しているものです。
たとえ上司と考え方が違っていても「ダメ上司」とレッテルを貼ったり「どうせわかってもらえないだろう」と諦めないことが大切です。
「人間には無限の可能性がある」という人間性に対する信頼を持つこと、その信頼をベースにした上司との相互信頼があることが原石を光り輝かせる土台となるのです。
上司に敬意を持つ
◆上司の良い所をみつけ敬意を持って接する
人間は長所も短所もあります。短所をあげつらうのではなく長所ををみつけて上司のこれまでの歩みに敬意を持って接する姿勢を持つことが大切です。
上司の経験を尊重し大切にしてそこから謙虚に学ぶ姿勢を持つことで敬意は自然と湧いてきます。
ダメ上司と決めつけたり上司を自分の都合の良い用に動かそうという心理が働くのは「下心」でお互いに信頼関係を築こうとする意志がありません。
自分だけが評価をあげようなどと思って上司に接していても成長することも出来ず、組織の中で浮いてしまうだけです。
謙虚な気持ちで相手に敬意を払い学ぶことが出来る人はどんどん他者の経験や知識などを吸収し伸びることが出来ます。
上司の強みを引き出す
◆上司が持っている能力・資質・経験などを引き出す
どんな上司にも必ず良い所、強みがあります。自分にとっても組織にとっても成果を生み出すためにあなたのコミュニケーション力で上司の強みを引き出しましょう。
上司を味方につけ自分の仕事を上手く回したり仕事を進めやすい環境を作りましょう。
あなた自身が結果を出せるだけでなく、チームや組織の活性をはかり高い業績に繋げられます。更にあなた自身の評価も高まるという好循環を生み出せます。
組織は個人では到達できないことを多くの人が協力することで出来るようにする仕組みです。上司の力を引き出す、組織の人間の力を引き出すようなムードや環境つくりをすることも大切です。
まとめ
あなたが上司の力を上手く引き出して成果につなげることはあなた自身の成功にもつながります。上司という原石をあなたが磨くことで上司もあなたを磨いて光る宝石にしてくれるのです。
信頼関係は日常のコミュニケーションから少しずつ築き上げていくものです。
・相手を信じ、信頼を得る
・相手の良い所を見て糧にする
・任せて育てる
そのためには
・おもいやりを持って相手の声を聞く
・心に響く褒め言葉を伝える
・敬意を持って力を借りる
これらのことを意識してコミュニケーションを図っていきましょう。