「女性管理職を3割」とか何とか言われていますが、実際に女性の力をうまく使っている企業も増えてきました。
女性管理職が業績アップの大きな原動力となっているデパート業界で、女性の登用が具体的にどんな点を変えたのか簡単にみてみましょう。
女性の視点で業務を見直す
店員は女性が多いけれど社員は3割程度、店長は男性が多いデパート業界で女性店長を全店の四分の一で登用したのがそごう・西武です。
家事、育児を抱えている女性の社員が働きやすい職場にするにはどうすればよいか。出した答えは
◆会議を変える
座席を車座にし、書類を減らした⇒会議時間は2年前の半分に削減、管理職も現場に
◆縦割りをやめる
閉店後の点検・戸締まりなどお互いに手伝う⇒残業時間も半分に
◆顧客の声を反映する
売り場にソファをもうけゆっくり商品が見られるように改装
など全員で接客、顧客の声を反映した売り場作りなどが業績にプラスとなっています。
中でも所沢店はいわば実験店として女性の活躍を促しています。係長以上の管理職は全員女性!
12年には社員の女性比率を3割から8割に引き上げました。
残業の削減や顧客単価アップなど業績も上向きになり、その取組を全国にも広げたいと経営陣は考えているそうです。
女性の働きやすい環境を作る
現役世代の減少で女性の働き手を増やそうという風潮は高まっていますが、現実問題として家事や育児を抱えている女性にとってはまだまだ働きにくい社会と言えます。
寿退社を迫る、マタハラ(マタニティ・ハラスメント)にあい体調を崩した、などのトラブルも残念ながら依然として無くならないのが現実です。
仕事を続けるのに一番のネックは残業。家事や育児にしわ寄せが行き精神的にもよくありません。勿論身体への負担も大きいです。
残業を削減するためにはそごう・西武のように会議を減らす、部署を越えての手伝いをするなどの工夫が欠かせません。
急に休まなくてはならなくなっても仕事が滞り無く回る体制作りも必要です。
社内の協力体制を日頃から構築しておくことも大切です。
女性の多い職場でも依然として男社会が多いのも現実。能力、やる気のある女性が働きにくい環境であることも多く、結婚や出産などで退社せざるを得ない場合も多々あります。
以前ならオトコの仕事と言われたような職種にも進出して活躍するようになっているので更に働きにくい環境が多いといえるでしょう。
まとめ
女性が働きやすい環境を作るためには一人ひとりが意識を変え、組織としての意識も変えることが必要です。
個人の意識がいくら変わっても組織が変わらなければ絵に描いた餅です。
その点、管理職が女性だと男性とは違った視点で組織を見ることが出来るという利点があります。
女性の管理職登用が企業の業績にプラスに成ることは間違いありません。
節約精鋭部署のメンバーも女性が7人。未婚、既婚、子育て中、親と同居など家庭環境は様々です。
部署発足当時は他部の担当者との会議が定時後になったりして大変な思いをしました。
しかし今ではきっちり定時に終業出来る体制になっています。時間の節約はひとりひとりの意識改革から始めれば必ずできる。
残業が減れば人件費や雑費も削減することが出来、借り入れも減らせる。
女性だけでなく男性もより働きやすい環境になり、かつ会社の業績アップに繋がるのですからこういった取り組みがもっともっと広がると良いですね。
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